【チェンソーマンアニメ第2話】偽物のタイヨウと月の犬
MAPPAァァァァ!!!(激怒)
許せなかったんだ!!
わたしは聖書と北欧神話とマキマ好きのヒストール、よろしく。
前の記事でわたしはアニメ記事を書かないとか言ったな。アレは嘘だ。『チェンソーマン』の第一部・第二部ネタバレ、藤本タツキの短編集ネタバレ、『ファイアパンチ』のネタバレ注意。グロ注意。超ネタバレだらけ!アニメしか見てない人は見ないでね。ガチファン勢の怒り記事で、アニメ内容はほとんどないです。
MAPPAめ!あろうことかEDで太陽を描きやがった!
ゆ゛る゛ざん゛!!
これはタマ蹴り鎮魂歌ンコンの刑に相当する!
藤本タツキは太陽を描かないマンガ・アーティスト。2冊の短編集は、表紙に地球と月しか描かれていない。
○『藤本タツキ短編集17-21』
・『庭には二羽ニワトリがいた』ニワトリ絡みなのに太陽が描かれない。
・『佐々木くんが銃弾止めた』は月面着陸を目指す男子と月の女神アルテミスのような先生のお話で、太陽が描かれない。
・『恋は盲目』は青春ラブコメなのに雨が降っていて、夕陽は描かれない。
・『シカク』は殺し屋少女と窓際で日光浴してる吸血鬼のお話で、太陽は描かれない。
○『藤本タツキ短編集22-26』
・『人魚ラプソディ』は人と人魚のハーフ男子と人魚の恋物語で、月は描かれ、太陽は描かれない。
・『目が覚めたら女の子になっていた病』は女の子になった男の子と女の子のセック…ラブコメで、太陽は描かれない。
・『予言のナユタ』は兄と世界を滅ぼせる妹の物語で、満月は何度も描かれ、太陽は描かれない。
・『妹の姉』は美術高校の姉妹物語で、太陽は描かれない。
「エリ、エリ、レマ、サバクタニ?」
(我が神、我が神、どうして私を見捨てたのですか?)
━━『マタイ福音書』27章46節
『ルックバック』『さよなら絵梨』も太陽は描かれない。エリは太陽が平気で、十字架がキラいじゃなくて、死して三日後に蘇る。
それで、『チェンソーマン』も太陽が描かれない。第一部はずっと。第二部(〜107話)でも太陽が描かれていない。月はハッキリ描かれるけれども、太陽はボヤっとして描かれない。たとえば、1話でデンジとポチタが融合するとき、満月が輝いている。
51話の「ダークダイビング」はデンジのコマに満月が描かれ、夜明けはボヤっとした朝日もどきしか描かれない。
22話の「チュッパチャップス コーラ味」も満月は描かれ、朝ごはんの空に太陽は描かれない。
97話(第一部最終話)「愛・ラヴ・チェンソー」もボヤっとした朝日しか描かれない。
早川アキの弟タイヨウは「元気な時なんてない」病弱な男の子で、銃の悪魔に殺された。
夜行性のコウモリの悪魔が昼間に空を飛ぶ。コウモリが落ちたところの「日本自動車商会」の日が見切れ、「日立」は「目立」に変わっている。夜行性のコウモリの悪魔の女は“ヒル”の悪魔。
カレンダーが日曜日から始まらない。早川家の掃除当番表は日曜日がない。
かつて存在したアサヒビールが消えて、タツキビールに変わっている。真チェンソーマンは“子供の精神を壊すとある星の光”の悪魔を食べ、その星の光を宇宙から消した。
銃の悪魔よりも闇の悪魔の方がずっとずっとヤバい。
パワーが日本で超大型クマやシロクマ(?)を狩る。
おそらく1997年8月のドイツでは積雪し、部屋でも防寒着と暖炉の火。この時期に暴力の魔人がコベニにソフトクリームをおごる。
おそらく1997年9月の北海道では積雪し、デンジとパワーがアキに雪玉をぶつけている。
第一部の最後はまだ1997年の夏なので、路上でソフトクリームが売られている。チェンソーマン世界の太陽がまともなら、夏にソフトクリームが売られていない。ドイツ(?)が寒いとしても、夏に豪雪し、暖炉に火を起こし、屋内で防寒着を着ているのはまともな気候じゃない。太陽が弱っているなら、闇の悪魔が異常に強くなるのも肯ける。
神々が初めの内に諸天と地を創造した。地は形がなく虚ろだった。闇が深淵の上にあり、神々の霊が水の上を動いていた。 神々は言った。「光あれ。」すると光があった。神々は光を見て良しとした。神々は光と闇を区別した。 神々は光を昼と名づけ、闇を夜と名づけた。夕があり、朝があった。第一日。
━━『創世記』1:1‐5
『チェンソーマン』は様々な要素が盛り込まれ、その中に聖書の本格的なエッセンスも含まれる。チェンソーマンの根幹━━『創世記』の天地創造では、太陽と月が創造されないで「大きな二つの光」がメイクされる。ヘブライ文字の「レーシュ(ר)」は雷を示す。
ヘブライ語の雷「ラアム(רַעַם)」サンダー
ヘブライ語の電「バラーク(בָּרָק)」ライトニング
ヘブライ語の光「オール(אוֹר)」
ヘブライ語の朝「ボケア(בֹּקֶר)」
ヘブライ語の夕「エレブ(עֶרֶב)」
ヘブライ語の鎖「シャルシェラー(שַׁרְשְׁרָה)」チェーン
ヘブライ語の鋸「メギラー(מְגֵרָה)」ソー(ノコギリ)
光、朝、夕、チェーン、ソーみんな雷文字の「レーシュ(ר)」が入っている。天地創造の第一日は、闇がヨルと呼ばれる。太陽なしに電光の光、電光の夕、電光の朝がある。「創造する」の原語「バラー(בָּרָא)」は、愛に満ちた天国を制作し、【悪の名と形を消す虚ろな地獄】も制作する破壊行為。「バラー(בָּרָא)」は、聖書文中で「食べない(バラーしない)」「(森を)切り開く」とも訳され、雷文字が入っている。本当の創造は、食べる愛で、悪の名と存在を消す破壊の力で、森を切り開く電ノコ!すなわちチェンソーマン!
そのときに、一大事と思えることが起る。狼が太陽をのみ込むのだ。人間にとって、それは大きな損失に思えるだろう。それから、さらにほかの狼が月につかみかかり、大損害を与える。星々は天から落ちる。
━━『ギュルヴィたぶらかし』51 谷口幸男訳