ヒストールのブログ(葦)

新年おめでとう

【藤本タツキとダクソ】太陽神なき雷の世界

 
 

バレたい
 
 ハロー、ガイズ。
 わたしは聖書と神話と藤本タツキ好きのヒストール。よろしく。
 『チェンソーマン』第二部が始まり、デンジが登場した!うれしい!そちらの考察はさておき、これは『ファイアパンチ』と『ダークソウル』に関する太陽記事。ユーチューブのなるにぃのダークソウル考察動画が面白かったので、太陽をテーマに広げてみよう。
 

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俺達は薪
 
 藤本タツキはデビュー作から太陽を描かない漫画家。デビュー作のニワトリ、学園青春モノ(天気が悪い)、窓際で日光浴してる吸血鬼、日光が平気な吸血鬼少女、『チェンソーマン』第二部のアサ。太陽が出そうで出てこない。『ファイアパンチ』のたった1コマを除いて、タツキは太陽を直接描いていない。『ファイアパンチ』は『ダークソウル』と「火」「薪」「不死」の点でかぶっている。ダクソ考察がタツキ作品を理解する助けになるかもしれない。少しダクソについて語ってみよう。
 

すべて、嘘だった
 
『ダークソウル』シリーズに太陽の戦士ソラールというキャラクターが出てくる。話が進んでいくと、なぜかソラールは「すべて、嘘だったのか」とつぶやき、太陽を連呼しながら絶望している。これは説明されない謎で、ソラールはネタ扱いされていたようだ。けれど、BGMに使われているラテン語の歌詞を調べると、なぜ彼が太陽に絶望していたのかが明らかになる。
 
 

雷と曇り空

 
 『ダークソウル』の薪の王グウィン。彼は「太陽神」ということになっている。だが彼はCGシーンにおいて雷で攻撃する。その時、空は曇っている。グウィンの力を継承したボスとの戦いでも空は曇っている。太陽の力で空は晴れない。おまけにグウィンには「太陽の長子」がいるはずなのに、まったく出てこない。グウェンの子、陰の太陽グウィンドリンは出来損ないで下半身が蛇。彼を倒すと世界が終わりなき皆既日食になる。何もかもおかしい。それに、『ダークソウル』は太陽神グウィンが薪の王として燃料になる、「最初の火」が弱まったから、主人公が火継ぎをする物語。太陽が元気だったら火継ぎなんていらないのでは?
 

雷から太陽

 『ダークソウル』BGM、ラテン語の歌詞によると、グウィンは「雷神」であり、息子殺しに等しい罪を犯した。グウィンはその罰として、「空の刑」を受けて「太陽神」に改ざんされ、ほぼ死刑状態にされた。雷神グウィンは太陽神グウィンと信仰されても力を得られず、弱って死んでしまう。そもそもグウィンは太陽神ではないのだから、彼の子供たちが太陽の力を持つはずもなかった。太陽の長子などいなかった。どうやら、太陽の戦士ソラールはこれらの真実を知ってしまったらしい。そりゃ絶望する。ただ、これを知れば「火が必要な世界」の説明がつく。太陽神も太陽の長子もいないなら、世界を明るくする火と薪が必要に違いない。王もお前も薪になるんだよ!アグニ、ファイアパンチ
    

オオナムチをまつる大神神社

 

 アマテラスは虚言神。実のところ、日本のアマテラス信仰はかなり疑わしい。まず今でもその名が知られていない。わたしは巫女のバイトをやっていた人から「アマテラスって何?誰?」と聞き返されたことがある。また、男尊女卑の激しい世代では「太陽神は男」だと思われていたらしい。江戸時代、「テンノウ」と言えば五節句(正月・ひな祭り・こどもの日・七夕・重陽)を司る牛頭天皇のことで、人の天皇は忘れられていた。天皇鎌倉時代から江戸時代まで力を失っていたため、その先祖たるアマテラスも人気がなかった。最初の武家法、『御成敗式目(1232年)』にアマテラスの名前はない。出てくる名前は、順に、梵天ブラフマン)、帝釈(インドラ)、四大天王、別伊豆筥根両所権現、三嶋大明神八幡大菩薩、天満大自在天神(菅原道真)だ。雷神たちはいるけれど、太陽神はいない。何このリアルなダクソ。『倭朝論鈔(1536年)』では、最初の武家法にアマテラスの名がない理由について、「アマテラスはこの国をオオナムチノカミから乗っ取った虚言神だから」とまで書いている。おいおい、「オオナムチからの国譲り」が虚言なら、アマテラスは邪神で、天皇は偽帝で、日本建国が悪になってしまうぞ。その証拠に、全天皇の位牌を預かる泉涌寺では、日本建国者の初代天皇とその子孫だけ歴代天皇から除外している。全天皇とは言うものの、日本を建国し、天皇位を創設し、日本神話を作らせた天武は位牌すら作ってもらえない大罪人。なるほど、詳細はわからないが、日本神話は疑わしく、日本建国は大罪で、アマテラスは虚言神なのはよくわかった。国と神器を出雲(中つ国)に返すべき時期が近づいている。
 

ゴムゴムの銃の悪魔を殺せたら

 

 本当の光。尋常小学修身書(1910〜1940年)では、小学生一年生に初めて教える言葉が「テンノウヘイカバンザイ」で、小学六年生に「我等国民が神と仰ぎ奉る天皇天照大神の御裔」と刷り込んでいた。どんなカルト教団よりも危険な洗脳。日本建国からすぐ、「下々がお上に服従するのが和の精神」という「憲法十七条(604年)」の神話が作られた。けれど、日本建国は689年で、604年はまだ日本と天皇すらない。もちろん、世界に「憲法」という単語はない。「Constitution(皆立事みなだつこと」は体格、体質、会社など、さまざまな規模での「生きた体」をあらわす言葉。これは憲法や和の精神とは無関係だ。大戦敗戦国で日本だけが「憲法」を改正しないのは、「憲法」が洗脳だから。そして世界は「国民と非国民」「権利」「自由」という単語もない。世界各国がシェアするのは「万人の正義と平等」だ。西洋諸国は「万人」を「国民」にせばめないし、「正義」を「権利」にすり替えないし、昔からローマの女神リーベルタースから来るリバティ🗽を尊重している。近代におけるリバティ🗽は、太陽王が確立した「帝王と臣民」を廃止し、君主や大臣や国民のいない平等の国を築くこと。日本だけが太陽神による「天皇と臣民」の帝国主義に暴走した。権利と平等は日本国民だけのもので、非国民とデンジに人権はない!自由を語る『ワンピース』すら主人公ルフィが太陽の神や海賊王を振りかざし、国民は国民で、正義と権利が分裂したままで、自由権を自由正義に直す気配すらない。リバティ🗽の光は世界の内照ウチテラスEnlightenmentで、天照も天皇も海賊王もいない平等をもたらす光。結局、麦わらの猿は天皇もどきの闇、「ジユウの悪魔」に過ぎないのだ。

 

犬とノコギリ
 
 犬とノコギリ。今日、9月2日第二次世界大戦(1939〜1945年)の終戦日、日本にとっては敗戦日だ。日本だけが敗戦日を隠し、8月15日を「終戦の日」と嘘を吐き続けている。政府主導で、天皇皇后による「終戦の日」を大手マスコミが演出する。天皇、大臣、国民の「天皇と臣民」の不平等を強化する。偽の太陽は闇しかもたらさない。日本以外の敗戦国は「憲法」でない「皆立事みなだつこと」を改正しているし、米軍との協定も改善している。日本だけ、米軍機が優先で東京の空を飛べる。この島は、存在しないヒノカミ、太陽神を信じていたから、こんなひどい国になった。だから今必要なのは『鬼滅の刃』や『ワンピース』ではなく、太陽が神でない物語なのだ。なあに、どうせ虚言神だ。遠慮することはない。月が出て太陽が出てこない犬の物語に期待しよう。北欧神話ラグナロクにおいて【太陽をのみこむ】のが最強のフェンリル月の犬」だ。ワンワン!そして、「聖書の雷電ノコギリ」は、かつて明けの明星の王国を伐採したことがある。実は旧約聖書ギリシャやローマのように雷電ベースなのだ。ジユウを語る悪魔が十三話の十三年前に現れようと、十三仏で十三番目の明星が菩薩を騙ろうと、十三条に偽りの自由権が記されようと、大丈V✌。電磁なデンジに聖なる電ノコが手渡され、ふたたびチェンソーマンは悪魔の木を伐採する!ケーキも悪魔も食っちまえばいいんだ!
 

アサがあった
וַיִּקְרָ֨א אֱלֹהִ֤ים ׀ לָאֹור֙ יֹ֔ום וְלַחֹ֖שֶׁךְ קָ֣רָא לָ֑יְלָה וַֽיְהִי־עֶ֥רֶב וַֽיְהִי־בֹ֖קֶר יֹ֥ום אֶחָֽד׃ פ
神々は電光を昼と呼んだ。そして彼は闇を夜と呼んだ。電夕があり、電朝があった。第一日。
 ━━旧約聖書『創世記』1:5

 

 ではまた。これを読む人に、太陽なき雷電の朝あれ。