鬼は内!(あいさつ)
節分にかけての『呪術廻戦』の宿儺考察。本誌ネタバレ注意。
ヨル。アサの鶏🐔が死に、黄昏が来て、ヨルの帷が下りたら合図だ。電ノコのような音に呼ばれ、戦争と飢餓と死が来るよ。えるしっているか。夜の神ヴァルナ王は正義と法を司る「ライトの天使」のオリジンで、「死の羂索」で人を狩ると。夜、神、ライト、エル、デス。光の善神アフラ・マズダー。
ヒル。夜の神ヴァルナの双子は、太陽神と崇められた昼の神ミスラ。ミスラは【契約】を意味し、ローマで牛殺しのミトラとして最高神に至った。しかしミスラは開祖ゾロアスターから完全に無視された。契約は「闊き牧地の守(広き牧地の主)」。広く使おう。啓典アヴェスターによれば、契闊ミスラは「最強なる者」「人々に悪しく最善なる者」「療治のために来たる者」「すべてを粉々に切り刻む者」「水を流し植物を成長させる者」「投石が当たらぬ者」「悪魔の頭を打ち毀つ者」「罰を下すに無慈悲なる者」「女呪術師の禁圧者」「欺く人間の首を投げ捨てる者」。語源学によれば英語フーガは、ゾロアスターの啓典アヴェスター語が起源ともされる。
ヒ。ゾロアスターの道は拝火教と言われる。天使と悪魔、救い、終末、人類復活、最後の審判などのオリジン。火神アータルはアフラ・マズダーの息子。火はアフラと人の仲介者。アータルは物質を与えるヤザタ(崇めるに値する者)にして、智識、聖性、雄弁、分別、記憶力など心霊的な価値を与える者。漏瑚はシヴァの印相を使う者で、善神アータルは悪神ルドラ(シヴァの古名)を祓う。日本では、シヴァが大地の大国主と結びつく。日神な契闊は正義の火神で大地を祓った。
カゲ。昔の「影」は光。日影は日光、月影は月光、火影は火の光だってばよ。「光は生で感じるに限るな!」の宿儺は火影をもたらす者で、影の伏黒恵だけ好き。忍びの火影はアシュラの子孫。アシュラは太陽すら喰らう者。太陽すら喰らう者はビッグヒーロー。陰陽師の使う九曜星、「太陽を喰らう四つ腕のラーフ王(羅睺星)」は「かつて影の星ケートゥ(計都)と一つだった」。
イヌ。エンジェルはGodのdog。テンシなデンジは犬と呼ばれ、天使を眷属とするポチタはワンと鳴く。来栖華は玉犬に助けられ、天使になった。阿修羅は「天狗🐕」に化身して日食月食する正義と法の神。中華や台湾や韓国は、日食月食のたびに「天狗🐕が日月を食べた」と正しく報じる。天狗は正義と法をもたらす天使。韓ドラ『地獄が呼んでいる』でも天狗と天使をかぶせている。日本だけ「狗🐕」を正しく報じない。【四つ目の犬】は天使と閻魔が共有する犬。四つ目の宿儺は閻魔天印を使う【堕天】。
テンシ。聖書の法は「太陽と月と星を拝んだら死刑」。日月星進隊の隊長だった烏鷺亨子は死刑囚。もちろん日月星の天使はいない。特に明星は悪魔の祖ルシファー。ヨーロッパの王侯貴族は日月星を崇めない。北欧神話も日月星の神はいない。天狼は日月星を滅ぼす一族。ゾロアスターが無視した昼のミスラは太陽と結びつき、堕天した。宿儺が昼のミスラの術式を持つなら、太陽の国で堕天する。
テンシ。「日出づる処の天子」。日出ずる処(倭国)では天子が日の出前に「天」として政務を行った。天子の弟が日の出から「太陽」として政務を行った。天子の星は太陽ではない。日本では「北極星」が天皇家専用の神「天皇大帝」とされた。レジィは「レジナルド(王)」を意味し、レジィ・スターは「星の王」。黄櫨折は天皇専用色の「黄櫨染」から。菅原道真は「新皇」の位を与える霊。しかし、173話で星の王は死に、天皇専用色は去り、道真の子孫が倭国大乱を制した天皇大帝を倒し、後で「クライ、クライ、クライ、ゼンジョウ(天子の位をゆずる)」を語るゴキブリ呪霊が復活し、天使が降臨した。
ミョウジョウテンシ。天使が守る法は「太陽と月と星を拝んだら死刑」「偶像崇拝は死刑」。明けの明星は、明星の堕天使ルシファー。だが、日本仏教は「日天子。月天子。明星天子」「仏像崇拝」の死罪ガチ推し。特に明星天子(明けの明星)は、真言宗のおクソ空海や天台宗のおクソ最澄によって【最高の仏】にガチ推された。最澄は「明星天子の木」から「薬師如来」の偶像を掘り、それが比叡山延暦寺の中心になった。正しい第六天魔王ノブナガが堕天使の山を焼いた。伏黒恵は薬師如来印を結び、天狼のような玉犬で星の王を倒した。星の王は「道化となって死んでくれよ」の呪いを伏黒恵に遺した。
トチガミ。社は土地神や土地神をまつる場所のこと。ナナミンの同輩、灰原雄は土地神(1級呪霊)に殺された。この土地神は五条悟が祓った。会社務めのナナミンは「呪術師はクソです」「労働はクソです」が持論で「五条悟を尊敬はしてません」。きっと「仲間を殺したトチガミはクソです」。でも、空海と最澄と源信はもっとクソです(私見)。
カミ。本物の夏油傑は土地神に灰原雄を殺されたからか、天内理子を盤星教に殺されたからか、「神は夢想」と語った。伏黒恵は天使の「神」発言に疑問を抱いた。天使以外に、神を敬う呪術師は見当たらない。
カミナリ。漢字「神(申)」はカミナリのゴッド、サンダーのこと。世界のRは雷を表す。マリアの子キリストが使徒に名づけた雷の子ボアネルゲ。雷神ゼウス(ジュピター)の三つの雷電(雷霆ケラウノス、電光アストラペー、雷鳴ブロンテー)。雷神マイティ・ソー(トール)の雷スルーマと雷槌ミョルニル。節分の起源の一つは八雷を追い払うイザナギ。だが、五条悟は領域展開で雷神インドラ(帝釈天)の印を結ぶ。インドラの武器、ヴァジュラ(金剛杵)は雷霆。フジワラの氏神は雷神タケミカヅチで、仏版が「羂索(不空羂索観音)」。スガワラの道真は雷神の天満大自在天神となり、十二神将の「マコラ」も道真の化身とされた。アフラ(アシュラ)。ミスラ(ミトラ)。インドラ。ヴァジュラ。ルドラ(シヴァ)。マコラ。フジワラ。スガワラ。クワバラ、クワバラ。
インド・ヨーロッパ語では、一般に右にあたることばは強、吉、正という意味を含み、左にあたることばは弱、不吉、邪という意味も含んでいる。たとえば英語、ドイツ語、フランス語も、右を表す語はすべて強、正、善を意味するし、左をさす語は弱、邪、悪につながる。
━━「左」コトバンク
タダシサ。英語ライトから、日本語になかった権利が作られた。本物のライトは「正しさ/正しい」で、権利は「正しい機会」。ライトは「正しい側(右)」を含めて権利の100倍以上の使い方があり、天使や天国の側。レフトは「左」で語源は【弱い、馬鹿な、無価値な】。レフトは不正と悪魔と地獄の側。「右が正義、左が邪悪」は紀元前からユーラシア大陸の常識。欧米諸語は「正しさ」の単語そのものに右と権利が含まれる。太陽アマテラスは左の神。日本のカミガミは左を尊び、日本仏教も極楽地獄の左右を入れ替え、和の作法は左上右下。左様、左衛門、左大臣、左上の和服、左上の和食、左上の和室、左右逆の閻魔裁判、左右逆の京都、左右逆の御所。右左知らぬは日本国民ばかりなり。権利と右と正しさがバラバラなのは日本だけ。神仏や天使や権利と切り離された「左太陽の正しさ」はペラッペラ。
セイギ。裁判と裁判官を意味する英語ジャスティスから、日本語になかった正義が作られた。英語ローから、日本語になかった律法と法律と法則が作られた。正義と法の阿修羅を悪神と呪ったから。正義と法の天狗を妖怪のテング👺と呪ったから。テング👺を太陽の赤色で呪ったから。テングを太陽の使いカラスで呪ったから。太陽を不正と悪魔と地獄の左に結びつけたから。閻魔裁判の右左を入れ替えたから。正義と裁判と裁判官がバラバラ。宿儺が閻魔天印で人々をバラバラ。聖書の律法と国の法律と物理法則がバラバラ。だから太陽の花🌻は枯れ、弁護士の日車寛見は悪に落ちた。
オニヤライ。【儺】が訓読み。かつての節分は大晦日(死霊が来る夜)に行われた「鬼やらい」「追儺」。今で言えばハロウィン。追儺の方相氏は【四つ目】で火と矢を用いて厄を祓う側だった。四つ目の宿儺はハロウィンに火の矢で漏瑚と魔虚羅を祓った。
オニ。中華の鬼は幽霊。中華に鬼門はない。中華にオニ退治の陰陽道はない。呪術師は安倍晴明と絡む源頼光や渡辺綱のオニ退治を語らない。逆に、安倍晴明のライバル的な蘆屋道満と同じ姓、蘆屋貞綱の「シン・陰流」は度々出てくる。
キシン。中華の陰陽観によれば【鬼神は太陽の気なり】【鬼者は過剰な陽気で病気や死の害をもたらす天津神】。五節句は、正月・ひな祭り・こどもの日・七夕・重陽。重陽は「有害な陽気を直す日」だが、今の日本人は行わない。禍津日を直す「直日」こと禪院直毘人は死んだ。陽キャな悠仁は死の害をもたらす鬼神に。
キジョ。シャカはゴータマ(最高の丑🐄)。仏教は丑と三と七が聖なるもの。昔、神社でも丑や三や七で祝っていた。しかし陰陽師と悪僧がこれらを呪った。丑の角はオニの角。丑の刻は不吉。丑寅の門は鬼門。七夕の牛飼いと織姫を引き裂け。北斗七星は死の星。七七(四十九日の古形)は死。貴女、宇治の橋姫が丑の大明神のお告げで「聖なる三七日(二十一日の古形)」禊をした。宇治の橋姫は大祓詞の瀬織津姫。清い貴女が丑の刻参りの鬼女と呪われた。渡辺綱は清い貴女の右手を切った。貴女は聖なる七日間で右手を取り戻すと告げた。渡辺綱は、安倍晴明の忠告で僧侶に「仁王経」を唱えさせた。けれど、「仁王経」に効果はなく、貴女は右手を取り戻した。呪いは貴女でなく、鬼女を決めつける側にある。
ニオウ。仁王は、藤原氏の「羂索堂」の秘仏「執金剛神(ヴァジュラパーニ・ヤクシャ)」と同じ。この東大寺の秘仏は雷神・菅原道真の化身とされ、起源は雷神ゼウスや雷神ゼウスの子ヘラクレスと言われている。スガワラとフジワラはギリシャでローマ。戦前、「鬼は王仁」とした出口王仁三郎が大本教を拡大し、300万人以上の信徒を蒐めた。大本信徒の植芝盛平は「合気道」の開祖になった。1936年、政府は1500発のダイナマイトで王仁三郎の神殿を爆破した。坂口安吾は爆破跡を見物し、後に【両面宿儺は初代天皇たるべき人】と書いた。
『安吾の新日本地理 飛騨・高山の抹殺』
キオウ。平将門は幼名を「鬼王丸」と言った。平将門は八幡大菩薩と菅原道真の霊に「天皇」の位を授けられ、「新皇」を名乗った。ゆえに新宿歌舞伎町は「稲荷鬼王神社」で春を告げる鬼王様をたてまつり、節分で【鬼は内、福は内】と祝う。
イエスは彼らに詔べた。「アーメン、アーメン。朕はあなた方に告げる。人の子の肉を食べ、人の子の血を呑まなければ、あなた方は自身のウチに命を持てない。
━━『ヨハネの福音書』6:53
夜神は光天使。昼神は太陽。太陽崇拝は死刑。太陽は堕天。左は悪魔。左太陽は悪魔。左の社は呪霊。左は弱い。左は馬鹿な。左は無価値な。日輪は負の和。日食は正しさ。四つ腕が日食。四つ目が天狗🐕。天狗は天使。天子は禅譲。右は天使。右は天国。右は権利。鬼女の右手。鬼女は貴女。鬼神は太陽。鬼は仁王。鬼は王仁。鬼王は新皇。両面宿儺は初代天皇。儺は厄祓い。オニは「人の子の血肉を呑み食いする者」。聖体拝領は「人の子の血肉を呑み食いする儀式」。人の子は屠られて三が日で蘇る。三が日、三段の鏡餅、三枚の酒器、お屠蘇。三日三日はオニ食う節句。さて。鬼は善。鬼の敵は悪。